今回の遠山郷エコジオパークフィールドスタディでは、「歴史と景観」をホットトピックとして、地域の景観を、そこで営まれてきた暮らしや人々の移動、信仰との関係から捉えました。

中心となったのは、和田の宿場町と大島地区です。現在の町並みを眺めるだけでなく、かつての街道や生活路を実際にたどりながら、道と家々の配置、人々の暮らしとのつながりを考えました。
また、遠山郷クラブの活動拠点としている古民家「美の元」では、建物そのものを教材として、その当時の生活から家のつくりを読み解きました。特に興味深かったのは、昔の街道や生活路から家の中へと人の動線がつながっていることです。家を単独の建築物として見るのではなく、道や集落、日々の仕事や人の行き来を含めた「暮らしの空間」として捉えることで、景観の見え方も変わってきます。
さらに、地区で長く大切にされてきた観音さまも訪ねました。こうした信仰の場も、地域の人々が何を大切にしながら暮らしてきたのかを伝える景観の一部です。






今回のフィールドスタディを通して、遠山郷の景観は、単に「昔ながらの美しい風景」として残っているのではなく、道・家・仕事・信仰といった人々の暮らしの積み重ねによって形づくられてきたものであることを、現地を歩きながら考えました。
