日本環境教育学会年次大会(釧路)に参加してきました

10月10日から13日にかけて、北海道・釧路地域で行われた環境教育関連のエクスカーションや学会に参加してきました。羅臼高校の「知床学」では、高校生が地域の自然を題材に主体的に学ぶ姿に、地域と学校が一体となった教育の力を感じました。

学会では、釧路湿原におけるメガソーラー開発を題材にした授業実践の報告が印象的でした。生徒が事業者に直接話を聞きに行くなど、賛否の立場を越えて学ぶ姿勢が地域の民主的な学びのあり方に心を動かされました。

また、釧路湿原(温根内木道)のエクスカーションでは、炭鉱や林業などの地域産業が衰退する中で、「自分たちの生きる環境をどう守り、どう活かすか」を地域住民が主体的に考えてきた歩みからも考えされます。「何のために守るのか」という問いに、「自分たちのために」「生きるために」と答える地域の声が心に残ります。小中高や大学、ユース世代を含めたシームレスな環境教育を地域全体でどう支えていくか、引き続き考えたいと思います。

本学会への参加および発表は、科研費(25K17003)「持続可能な地域を支える教科等間の連携を図る湿地教育の開発と実践」の一環として実施した成果報告でもあります。今後も、湿地を通じた地域の活性化と環境教育の発展に寄与できるよう、研究を一層推進してまいります。