UAV・VR生態系アーカイブ技術開発と教育・研究DX推進に向けた研究発表会
2025年3月24日、北海道大学農学部にて、科研プロジェクト「UAV・VR生態系アーカイブに関する技術開発と教育・研究DX推進へ向けた展開」の研究発表会とVRツアー体験会を実施しました。なお本会は、科研費(分担研究)の3年間の研究成果を報告する貴重な機会となりました。
研究発表の概要

発表会は、山田浩之先生(北海道大学)の趣旨説明から始まり、UAV(無人航空機)とVRカメラを活用した撮影機材の開発についての紹介が行われました。続いて、以下の研究発表がありました。
- 鈴木透先生(酪農学園大学):「UAVを用いたVR画像撮影の取り組み」
- 中村隆俊先生(東京農業大学):「VRカメラを活用した植生調査の実践」
- 田開寛太郎:「学校教育におけるVRを用いた湿地教育の推進」
VRツアー体験会と意見交換
発表の後には、湿原のVRツアー体験会を実施しました。参加者はVRゴーグルやタブレットを使用し、バーチャル空間内で湿原を探索する体験をしました。特に、臨場感のある映像を通じて湿地環境の特性を学ぶことができる点に、多くの参加者が関心を寄せていました。

また、VR教材の活用可能性についても活発な意見交換が行われました。学校教育だけでなく、社会教育や家庭教育の場面でも活用できる可能性が示され、今後の展開について具体的なアイデアが生まれる場となりました。
今後の展望
本研究プロジェクトは今年度で一区切りとなりますが、開発したVRオープン教材の活用をさらに広げるため、学校教育現場への導入を推進していく予定です。VR技術を活用した環境教育の新たな可能性を探りながら、今後も研究・開発を続けていきます。
この発表会を通じて得られた知見をもとに、教育DXのさらなる発展に貢献できるよう、引き続き取り組んでまいります。
オープン教材はこちら:https://wetland-vr-education.org/