地域に根ざした教育の未来—長野県山ノ内町での学び

森のようちえんと観光の可能性

山ノ内町の里山ようちえん「おやまのおうち」を訪問し、山崎園長から自然体験や生活体験を重視した保育について伺いました。山崎園長は東京から移住し、森のようちえんの理念を基に、フリースクールやプレイパークの運営など幅広く地域の教育環境向上に取り組んでいます。保育では子どもの主体性を育む環境づくりを重視し、保護者向けの学び直しの機会も提供している点が印象的でした。

山ノ内町の教育改革

町役場を訪問し、竹内教育長、小林教育指導主事、エコパーク推進室の藤井主事から、湿地学習や総合的な学習の時間について伺いました。山ノ内町の小中学校はすべてユネスコスクールに加盟し、ESDを軸とした教育改革を推進。志賀高原の自然や地域の文化・農業を活かした学習が特徴的で、生徒の自己肯定感を高めるための振り返りの機会を大切にしています。今後はオンラインを活用し、国内外の教育事例を共有する取り組みも進めていくとのことでした。

山ノ内町の教育と観光、それぞれの取り組みから、地域に根ざした持続可能な発展の可能性を感じる機会となりました。